東京からの移住者 臼田那智さんへのインタビュー

ページID1001480  更新日 2022年2月10日

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地域と共同の芸術祭をきっかけにひたちなか市に移住

移住者臼田さん

ひたちなか市に移住することになったきっかけは何ですか?

元々、茨城県とは縁もゆかりもなかったんですけど、2016年に、那珂湊で開催している、みなとメディアミュージアムという地域と一緒にやっている芸術祭に初めて参加したことがきっかけで、こちらに移り住んできました。

八朔祭りの魅力に惹かれ、
那珂湊での制作活動を行うことに

移住の決め手になったことはあったのでしょうか?

みなとメディアミュージアムで人と関わりながら制作をするにあたり、那珂湊の人たちに「このまちはどんなまちなのか?」とお話を聞くことから始めました。すると、那珂湊には300年以上続く那珂湊天満宮ご祭禮(みなと八朔まつり)という伝統的なお祭りがあり、まちの人がお祭り愛に溢れていることを目の当たりにして、私自身も八朔まつりに興味がわきました。

八朔まつりには風流物の屋台山車というものがあり、各町内が所有している屋台山車を引きながら街中を練り歩きます。

私は地域から廃材を集めて、屋台山車を模した作品を作ったのですが、その時に畳やサドルの切れ端など、思いがけないものをいただきました。私は「廃材をください」と町の人に声をかけるんですけど、何をもらえるか分からないので、もらったもので屋台を作るということがすごく面白くて、自分自身も予想できない方向に作品ができていく感じが、人と関わることでしかできない試みなのかなと思い、そんな那珂湊での制作に惹かれて、移住しました。

現在も八朔まつりに関するアート活動をこの地で続けていて、今後も八朔まつりのすばらしさや、祭りを愛する人の魅力を伝えていきたいです。

八朔まつりの写真

移住への不安はあったけど、
とりあえず行動することで良い結果に

移住をするときに不安はありましたか?

2017年の5月に仕事がない状態で引っ越してきたんですけど、2日後に那珂湊の人から知り合いを通じて水戸の会社を紹介していただきまして、その社長さんがデザインとかアートにすごく興味のある方で、私の活動も応援してくださり、特別に雇っていただき、仕事も決まって、茨城生活をスタートできました。不安はあったけど、とりあえず来ちゃったことで、良い方向に転じたという感じです。

制作中の臼田さんの写真

ストレスがなく、ゆったりとした生活感

最後にひたちなか市に移住をした、日常生活の感想をお聞かせください。

普段はバイクで移動しているので、雨の日が大変だったり、ちょっとしたことはあるのですけど、やっぱり電車で移動するよりはストレスがないですし、人も少ないですし、本当に最高です!

アトリエに座る臼田さんの写真

臼田 那智 さん

【プロフィール】

臼田 那智(うすだ なち)

1991年生まれ。東京都出身。美術家。デザイナー。武蔵野美術大学日本画学科卒業。
2017年ひたちなか市那珂湊に移住。
土地の伝統文化とアートを融合させたプロジェクトを継続。
アートとデザイン、地域活性や伝統文化といった、あらゆる分野を自ら横断することで、多様性のある社会との関わり方を模索している。
「みなとメディアミュージアム(茨城)」「京都:Re-search(京都)」「きのくにトレイナート(和歌山)」「KEAT 小砂環境芸術祭(栃木)」などこれまでに全国多数の芸術祭に参加。

臼田さんの写真

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