ひきこもり

ページID1005613  更新日 2023年7月3日

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ひきこもりとは?

私たちは、様々なストレスの中で生活しています。そのストレスが解消できず疲れきってしまったり、自分の力ではどうにもできなくなった時、外からの刺激を遮断し自分を守ろうと殻に閉じこもることがあります。

「ひきこもり」は様々な要因によって社会的な参加(就学、就労、交遊)の場面がせばまり、自宅以外での生活の場や交流が長期にわたって(概ね6か月以上)失われている状態のことです。

例えば、「無気力で何もやる気が起きない」「自分でもどうにもできないもどかしさを家族に向けて要求したり、命令的になる」「昼と夜が逆転してしまう」などもみられます。

ひとりで悩まず相談しましょう

ひきこもりは本人の問題ですが、家族も強いストレスにさらされ、精神的に不安定になったり、気分が落ち込んだりすることがあります。

また、世間体が気になったり、ひきこもりを隠そうとして、誰にも相談せずに解決しようとすることで困難を抱え込んでしまうことがあります。

家族が専門機関に相談し、本人への対応方法のアドバイスを受けることもできます。
対応に困ったら、専門相談機関へご相談ください。

ひきこもりに関する相談機関

茨城県ひきこもり相談支援センター

  • 電話:0296-48-6631
  • 相談時間:火曜日から土曜日 午前9時から午後6時(年末年始及び祝日を除く)
  • 備考:電話、面接(面接は要予約)

ひたちなか保健所

  • 電話:029-265‐5647
  • 相談時間:平日午前8時30分から午後5時15分

心の健康相談

  • 電話:029-276-5222(予約先)
  • 予約受付時間:午前8時30分から午後5時15分
  • 備考:月1回予約制

ひきこもりへの対応Q&A

質問 ひきこもり支援をするにあたって、注意すべき大切なことは?

ひきこもりの支援は「受容的態度」が大切です。
しかし、そこには限界もあり、暴力や金銭についてはすべてを受容する必要はありません。

  • 暴力については「いかなる暴力も100%許さない」
    身体を殴る、蹴る、叩くといった暴力は、どんな些細なものであっても許さない姿勢が大切です。
  • 金銭については、要求がある時に希望額を与えるのではなく、月の小遣いを一定にすることが大切です。

質問 ひきこもっている本人との対応のコツは?

家族の対応としては「本人が安心してひきこもれる環境づくり」です。
本人は自分の状態に引け目を感じ、抜け出したいと十分に苦しんでいます。
家族がそれ以上の苦しみや葛藤を与えることがないよう心がけることが大切です。
安心させるためには、会話を通じて本人に関心を向け続けること、よいコミュニケーションが最大の安心の源です。

  • よいコミュニケーションとは、「共感」し「相手の身になってみる」ことです。本人の気持ちをわかろうとすることが大切です。

質問 本人との会話での禁句はありますか?

話題の選択は大事なポイントです。

  • 「将来」の話
    「あなたは何がしたいの?」という問いかけは本人を問い詰めるだけです。
  • 「学校」「仕事」、同世代の友人のうわさなど
    本人と同世代を比較するような話は、「それに比べてあなたは」という意味で本人は聞き取ることがあります。
    例えば、同級生が結婚した、就職したといった内容は避けましょう。
  • 「議論」や「説得」
    理詰めで「正しさ」を追求したり、無理に説得しないようにします。

質問 家の手伝いや犬の散歩などを本人に頼んでもいいですか?

一方的でなく、相互にやり取りが可能なら、手伝いを頼んだりしてもかまいません。
本人が拒否したり、無言で返事がないときは、説得したりせずにしばらく時間をおきましょう。
無理に強制するのではなく、「もしよければ手伝ってくれると助かる」などのような声かけを試してみましょう。

質問 だらしない生活を送っている場合、親が注意してはいけませんか?

生活が不規則な場合

昼夜逆転や食生活の乱れなど、できるだけ生活リズムは整えたほうが良いですが、本人にそれを強制することはひきこもり状態の悪化や家族との不和につながることもあります。

昼間の家事をお願いしたり、外出への誘いかけをしてみるのもいいでしょう。

部屋が汚い場合

部屋の掃除はいかなる場合でも、必ず本人の同意を取り付けてから行うのが原則です。
勝手に部屋に入り掃除することは止め、プライバシーを尊重する必要があります。

質問 小遣いを与えたら仕事をする気がなくなってしまうのではないですか?

消費活動は社会参加の第一歩であるため、ひきこもっていても小遣いは必要です。

ポイントは毎月決められた額にすることです。本人が罪悪感を持たずに自由に買いたいものを買えるということ、本人が金銭管理することが大切です。

小遣いのポイント

小遣いは十分に与える

本人は「働きたいのに働けない」からひきこもっています。「怠けたいから」「働きたくないから」ではないため、小遣いによって仕事をする気がしなくなってしまうという心配はしなくていいものです。

金額は一定にする

要求があったら渡すという方法は、極端な浪費傾向やだんだんお金を欲しがらなくなるという危険があります。ひきこもりが長期化すると、欲望全般が低下する傾向があります。お金を欲しがらないのは欲望低下のサインとも取れるのです。また使用内容には干渉しないことも大切です。

金額については本人と相談して決める

まずお金を計画的に使えるようにすることが目標です。過去の平均額から決定するのも現実的です。

質問 ひきこもっている本人がインターネットをすることはいいことですか?

パソコンやインターネットは長くひきこもり状態にある人にとって、社会との接点を回復する窓口として大きな意義を持っています。メール等で家族以外の他人と関わることは良いことです。

一日中パソコンに向かっているとしても、本人が成人しているなら、「管理」「干渉」は最小限、つまり金銭面のコントロールだけにして、あまり介入すべきではありません。

無断でインターネットを使えない状態にするなど強引な対応は、本人の親に対する不信感につながり、暴力行為にいたることもあります。プライバシーを尊重する姿勢を忘れずに対応しましょう。

質問 本人は家にこもって全く外出しようとしません。親だけが外出し、自分の楽しみを持っていてもよいですか?

本人がリラックスできる環境をつくるためには、親自身がしっかりリラックスすることが必要です。
それぞれが自分の時間をしっかり確保し、楽しむことが大切です。

また、親が楽しみの活動をすることは、本人に対してお手本を示す効果もあります。

このページに関するお問い合わせ

健康推進課(ヘルス・ケア・センター内)
〒312-0016 茨城県ひたちなか市松戸町1丁目14番1号
電話:029-276-5222 ファクス:029-276-0209
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