【講座番号423】ひたちなかの考古学 -最新の研究成果-

ページID1013414  更新日 2025年1月21日

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イベントカテゴリ: 趣味・教養 講座・教室

講座案内

虎塚古墳や十五郎穴などひたちなか市内の古墳や遺跡などの最新の研究成果から、当時の暮らしの様子を学びます。

開催日

2024年10月24日(木曜日) 、11月21日(木曜日) 、12月19日(木曜日)
2025年1月16日(木曜日) 、2月20日(木曜日)

開催時間

午前10時 から 午前11時30分 まで

開催場所

那珂湊コミュニティセンター 大ホール

対象

成人 24人

内容

講座内容(全5回)
10月24日(木曜日)虎塚古墳と十五郎穴
11月21日(木曜日)海を臨む古墳群「ひたちなか海浜古墳群」
12月19日(木曜日)ひたちなか市の古墳のはじまり
1月16日(木曜日)弥生時代の墓から出土する玉製品
2月20日(木曜日)ひたちなか市の生産遺跡「原の寺瓦窯跡」

(注釈)講座の日程及び内容は、講師の都合などにより変更になる場合があります。

申込み締め切り日

2024年8月30日(金曜日)

申込みは終了しました。

費用

必要

参加費は500円です。初回に徴収します。

講師

ひたちなか市 埋蔵文化財調査センター 職員

持ち物

筆記用具、飲み物

講座の様子

第1回 10月24日実施

日本で初めて発掘調査で見つかった装飾古墳である「虎塚古墳」の壁画は、発見されてから51年目を迎えます。「古事記」「常陸国風土記」の記述内容や、虎塚古墳の装飾文様・技法など、茨城県が九州と関わりが強いことを学びました。また、2024年2月に十五郎穴横穴群が国指定史跡になりました。ひたちなか市では50年ぶりの3例目、茨城県では34例目の指定で、発掘調査で見つかった遺物の説明をうけ、受講者は興味深く聞いていました。

写真:講座の様子

写真:講師説明の様子

第2回 11月21日実施

ひたちなか市の海岸部には、100基を超える古墳が存在しています。海岸線の斜面にあって墳丘を持たず、海の石を利用した石棺墓などの特徴から、総称して「ひたちなか海浜古墳群」と呼んでいます。5世紀から7世紀までの間、継続して古墳が造られ、水上交通の要所として九州との交流に、「海洋民」の活躍があったことを学びました。石棺から出土した人骨の解析によって、単体の埋葬では女性が多いこと、船を漕いでいたと想定されることなどが判ったとの説明を受けました。

写真:講師説明の様子

写真:講座の様子

第3回 12月19日実施

古墳時代のはじまりから中期までを、県央・県北地域に多い「十王台式」土器や三反田遺跡より出土した土器から紐解いていきました。土器は、他の地域から直接持ち込まれたものや、情報を基に模倣して作られたものがあることを学びました。次に古墳について、古墳時代前期では、久慈川流域で前方後円墳、那珂川流域で前方後方墳が多く造られ、中期になるといずれも円墳へと変わってきたことなどの説明を受けました。久慈川流域で発見された、梵天山古墳は長さ160メートルと、その時代のものとしては関東では最大の古墳で、再調査がはじまっていることから、「新しい発見があるかもしれない」と講師から聞きました。

写真:講師による遺物説明の様子

写真:講座の様子

第4回 1月16日実施

岩石類を加工しているビーズ状のものを玉(ぎょく)と呼びます。貝などを含め総称した玉類の日本最古と考えられているのは、北海道で出土した1万4000年前のものです。旧石器・縄文時代を経て弥生時代になると、素材を円柱状に加工し、中心に穴をあけた管状のものを管玉(くだたま)と言います。弥生時代前期に朝鮮半島からの渡来人によって伝来したと考えられ、岩脈や生産遺跡は日本海側に集中しています。ひたちなか市を含む北関東、福島県の代表的な管玉が出土した遺跡について説明を受けました。弥生時代中期では、茨城県で確認されている遺跡は9か所あり、出土した管玉が完形品ではなく、何らかの祭祀行為により故意に破砕したものも出土していることを学びました。

写真:講座の様子

写真:遺物を見ながら講師の説明を聞いている様子

このページに関するお問い合わせ

生涯学習課(ふぁみりこらぼ内)
〒312-0057 茨城県ひたちなか市石川町11番1号
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