救命の連鎖

ページID1005570  更新日 2022年1月5日

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急変した傷病者を救命し、社会復帰させるために必要となる一連の行いを「救命の連鎖 」といいます。

救命効果を高める4つの輪

「救命の連鎖」を構成する4つの輪がすばやくつなげることが救命効果を高めます。

イラスト:救命の連鎖(心停止の予防・早期認識と通報・一時救命処置(心肺蘇生とAED)・二次救命処置と心拍再開後の集中治療)

1つ目の輪「心停止の予防」

子どもの心停止の主な原因にはけが(外傷)、溺水、窒息などがあります。いずれも予防が可能なので、未然に防ぐことが何よりも大事です。
成人の突然死 の原因には急性心筋梗塞や脳卒中があります。これらは生活習慣病ともいわれ、がんとともに日本人の主な死因です。成人の突然死の予防では、生活習慣病になるリスクを低下させることも重要ですが、「救命の連鎖」における急性心筋梗塞や脳卒中での「心停止の予防」は、その初期症状に気がついて救急車を要請することを指さします。これによって、心停止に至る前に医療機関で治療を開始することが可能になります。また、わが国では高齢者の窒息、入浴中の事故、熱中症なども原因として多く、これらを予防することも重要です。さらに、運動中の突然死の予防も望まれます。

2つ目の輪「早期認識と通報」

早期認識は、突然倒れた人や、反応のない人をみたら、ただちに心停止を疑うことで始まります。心停止の可能性を認識したら、大声で叫んで応援を呼び、119番通報を行って、AED や救急隊が少しでも早く到着するように努めます。
なお、119番通報を行うと電話を通して心肺蘇生などの指導を受けることができます。そのさい、電話の問いに応じて傷病者の状態をできるだけ正確に伝えることが重要です。

3つめの輪「一次救命処置(心肺蘇生とAED)」

一次救命処置(心肺蘇生とAED)とは、停止した心臓と呼吸の働きを補助することです。心臓が止まると約15秒で意識が消失し、そのままの状態が続くと脳機能の回復は困難となります。

4つ目の輪「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」

救急救命士や医師は一次救命処置と並行して薬物や気道確保器具などを利用した二次救命処置を行い、傷病者の心拍を再開させることをめざします。心拍が再開したら、専門科での集中治療により社会復帰をめざします。

救急現場における市民の役割

救命の連鎖のうち、心停止の予防から一次救命処置までは、救急現場に居合わせた人(バイスタンダー)により行われることが救命において非常に大きな意味を持っています。市民は「救命の連鎖」をつなぐ重要な役割を担っています。

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