アスベストQ&A 1 アスベストに関する基礎知識

ページID1002591  更新日 2023年6月19日

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質問1.アスベストとは何ですか?どんな種類がありますか?

回答.アスベストは、石綿(せきめん、いしわた)とも呼ばれる、天然の鉱物繊維(蛇紋石族と角閃石族に属する繊維状水和性ケイ酸塩鉱物)の総称です。

代表的なものは蛇紋石系(じゃもんせきけい)のクリソタイル(白石綿)、角閃石系(かくせんせきけい)のクロシドライト(青石綿)及びアモサイト(茶石綿)の3種類です。

アスベストは、耐熱性、耐薬品性、絶縁性等の特性があり、安価な工業材料であることから、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等3,000種を超える利用形態があると言われています。アスベストは、その繊維が極めて細いため、大気中に飛散すること、吸い込む事が大きな問題となっています。

アスベストはその9割以上が建材製品に使用されております。特に、吹付けアスベストはビルの耐火材、耐熱材として、昭和31年から昭和50年初頭までに使用されており、現在、それらのビルが解体時期に入っています。

解体する際、使用されたアスベストが周囲に飛散するのを防ぐために、吹付けアスベストの除去作業を行う場所は、外気と隔離することが必要となっています。

石綿(アスベスト)の種類について
分類 名称 規制動向 使用動向
蛇紋石系 白石綿(クリソタイル) 平成16年10月から
労働安全衛生法に基づき製造等が禁止
建材や磨耗材等に使用されていた。
角閃石系 青石綿(クロシドライト)
茶石綿(アモサイト)
平成7年から
労働安全衛生法に基づき、製造等が禁止
 
角閃石系 アンソフィライト(直閃石)
トレモライト(透角閃石)
アクチノライト(緑閃石)
平成16年10月から
労働安全衛生法に基づき製造等が禁止
産出量が少なく輸入されていない。

質問2.アスベストには、どのような危険性がありますか?

回答.アスベストの繊維は、きわめて細いため、浮遊しやすく、吸入されやすい特徴があります。アスベスト材そのものに毒性はありませんが、飛散したアスベスト繊維を吸入すると繊維は肺の中に残り、肺がんや中皮腫、アスベスト肺(肺の慢性線維症)の原因になります。現在起こっているアスベストによる健康障害の多くは、過去の様々な場面での職業的ばく露に起因するものです。

また、建材にアスベストを使用しているビル等の解体(改修)や吹付けアスベスト材の経年劣化などにより、アスベスト粉じんの飛散が心配されています。

質問3.アスベストの使用用途は、どのようなものがありますか?

回答.用途は3,000種類以上に上ると言われています。その9割以上が建築資材の原料として使用され、建築物の壁材、屋根材、外装材、内装材に利用されています。住宅や倉庫では、軒裏、外壁、屋根等にセメント板が使用され、ビルでは、空調機械室等の天井、壁に吹付け材が使用されています。その他、自動車のブレーキ、電線の被覆材、器具の断熱材、シーリング材、一部の家電製品等に使用されていました。

 

質問4.アスベストは、いつから使用禁止になったのですか?

回答.アスベストの使用は、段階的に禁止又は使用中止されてきました。

  • アスベストの吹き付け作業
    昭和50年に禁止(特定化学物質等障害予防規則)
  • クロシドライト(青石綿)の輸入中止
    昭和63年(業界自主規制)
  • 特定粉じん(石綿)の製造施設の届出及び敷地境界での測定の義務化及び濃度規制
    平成元年(大気汚染防止法改正)
  • アモサイト(茶石綿)の輸入中止
    平成6年(業界自主規制)
  • アスベストの中で、アモサイト(茶石綿)とクロシドライト(青石綿)の製造、輸入、使用等
    平成7年に禁止(労働安全衛生法施行令)
  • 吹付けアスベストを使用する建築物の解体等の作業に伴う石綿による大気汚染を防止するため作業基準の設定、事前届出等を規定
    平成8年(大気汚染防止法改正)
  • アスベストの中で、クリソタイル(白石綿)の製造、輸入、使用等
    平成16年10月に原則禁止(労働安全衛生法施行令)
  • アスベスト0.1重量%超の製品の製造、輸入、使用、譲渡、提供等
    平成18年9月に全面禁止(労働安全衛生法施行令)

質問5.市内でアスベストを取り扱っている事業場はありますか?

回答.現在、市内でアスベスト製品の製造などで取り扱っている事業場はありません。分かっている範囲では、堀口にあった鉄鋼業のA工場が昭和52年まで、高場の電気機械器具製造業のB工場が平成6年まで取り扱っていました。

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