香害と化学物質過敏症について

ページID1015759  更新日 2025年8月21日

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香害とは

香害とは、合成洗剤や柔軟剤、化粧品類などに含まれる合成香料(化学物質)によってさまざまな健康被害が誘発されることをいいます。近年では、この香害が原因となって、化学物質過敏症を発症する人もいます。

化学物質過敏症とは

化学物質過敏症は「過敏」という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。

最初にある程度の量の物質にさらされる、あるいは低濃度の化学物質に長期間さらされたことで、極めて微量の同系統の化学物質に対しても過敏に反応するようになり、症状をきたすと言われています。

化学物質過敏症は、このようなアレルギー疾患のような性格だけでなく、低濃度の化学物質に繰り返しさらされると、体内に蓄積して慢性的な症状を来たすという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。

その発症メカニズムについては未解明な部分が多く、診断方法や治療方法なども確立されていません。

化学物質過敏症の症状

症状は非常に多様です。主な症状は次のとおりです。

  • 目や鼻、喉への粘膜刺激症状
  • 気管支炎、ぜんそくなどの呼吸器症状
  • 手の震え・けいれんなどの神経症状
  • 不眠、不安、うつ状態、集中困難などの精神症状
  • 頭痛、発熱、疲労感など

症状は多岐にわたり、その程度も個人差が大きいといわれています。

原因になる化学物質

身の回りにあるすべての化学物質が原因となりえます。

香料、洗剤、柔軟剤、シャンプー、化粧品、整髪料、制汗剤、農薬、除草剤、殺虫剤、煙草、自動車 の排気ガスなど

 

ご理解とご協力のお願い

現状では化学物質過敏症についての認知は乏しく、「更年期障害」や「精神疾患」などの別の疾患として診断されてしまったり、「原因不明」として放置されている潜在患者が多くいると言われています。また、多くの人が反応しない超微量の化学物質にさえ反応してしまうことは、経験のない健常者には理解・協力されにくく、孤立感・疎外感から心身ともに深刻な状況に陥るケースもあります。

化学物質過敏症の発症メカニズムは明確になっていません。そのため、誰もが発症する可能性があり、他人事ではありません。

化学物質過敏症についてご理解いただき、身近にもこの症状で苦しんでいる方がおられるかもしれませんので、公共の場など人が集まるところでは、香料などの使用にご配慮をお願いします。

ポスターその香り困っている人もいます

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