福島第一原子力発電所事故による放射性物質の除染実施計画を策定しました

ページID1003907  更新日 2022年11月24日

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福島第一原子力発電所の事故が発生し、放射性物質が外部に拡散したことにより、広域的に空間放射線量が平常時と比べ高い値を示している状況にありますが、本市域は、国の行った航空機モニタリング調査の結果、年間の追加被ばく線量が1ミリシーベルトを下回る空間放射線量の低い地域と評価されています。(国は、放射性物質汚染対処特措法を制定し、長期的な目標として追加被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下となることを目指すとしています)

しかしながら、局所的には基準(毎時0.23マイクロシーベルト)を超える箇所も見受けられることから、汚染状況重点調査地域の指定を受け、除染実施計画を策定し、子どもの生活空間を中心とした施設を対象として除染を実施します。

追加被ばく線量年間1ミリシーベルトの考え方

空間線量率の測定では、事故による追加被ばく線量に加え、自然界(大地)からの放射線が測定されますが、国は、その自然界の放射線量については、毎時0.04マイクロシーベルトとしています。

追加被ばく線量年間1ミリシーベルトを1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4倍)のある木造家屋)に16時間滞在するという生活パターンを仮定し時間あたりに換算すると、毎時0.19マイクロシーベルトとなりますが、測定においては前記の自然界の放射線0.04マイクロシーベルトも含まれることから、測定値においては毎時0.23マイクロシーベルトとなります。

「毎時0.19マイクロシーベルト+毎時0.04マイクロシーベルト=毎時0.23マイクロシーベルト」が、追加被ばく線量年間1ミリシーベルトにあたります。

除染実施計画の概要

除染等の措置等の実施に関する方針

本方針においては、放射性物質汚染対処特措法の基本方針に基づき、平成25年8月末までに子ども関連施設や公共施設を中心とした生活圏の空間放射線量を毎時0.23マイクロシーベルト以下にすることを目標としています。

除染実施計画の箇所

下記の除染対象箇所の比較的空間放射線量が高いところを除染します。

(注釈)施設名をクリックすると別ウィンドウで地図が表示されます。

小中学校、幼稚園

  • 勝倉小学校の校庭
  • 勝倉幼稚園の園庭
  • 三反田小学校の校庭
  • 堀口小学校の校庭
  • 那珂湊第一小学校の校庭
  • 那珂湊第一幼稚園の園庭
  • 那珂湊第三小学校の校庭
  • 那珂湊第三幼稚園の園庭
  • 阿字ヶ浦小学校の校庭
  • 旧那珂湊第二高等学校の校庭
  • 那珂湊中学校の校庭
  • 平磯中学校の校庭
  • 阿字ヶ浦中学校の校庭

公園

  • 向野第10公園
  • 向野東公園
  • 平磯海浜公園
  • 那珂湊運動公園

通学路

  • 湊中部2084号線の一部(那珂湊第一小学校通学路の一部)
  • 湊2-5号線の一部(那珂湊中学校通学路の一部)
  • 湊中部2235号線の一部(那珂湊中学校通学路の一部)
  • 湊北部3141号線の一部(平磯中学校通学路の一部)
  • 湊北部3146号線の一部(平磯中学校通学路の一部)
  • 湊北部3148号線の一部(平磯中学校通学路の一部)
  • 県道那珂湊大洗線の一部(那珂湊第三小学校通学路の一部)

道路

  • 湊中部2077号線の一部(湊公園周辺)
  • 湊北部3266号線の一部(磯崎町地内)

除染措置の方法

表土の除去、客土・圧密による原状回復、表土の上下層の入替え・除去等、現場保管の際の残土による原状回復、汚染されていない土等による被覆、枝葉のせん定、落葉の除去、除草、雨樋・側溝等の清掃、洗浄・汚泥の除去等から措置方法を選択して実施します。

除染完了予定時期

長期的に追加被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下になることを目指します。当面は、平成25年8月末までを目標として、幼稚園の園庭や小中学校の校庭、通学路や公園などの子ども関連施設や公共施設を中心に除染を行います。

除去土壌等の保管方法

除去土壌および除染に伴い発生した廃棄物は、原則、除染を行った敷地(施設)内において地下保管または地上保管します。その際、継続的に保管場所の放射線量の測定を行い記録します。なお、地上保管する場合は、盛土や防水シート等による養生、ロープ等による立入制限などの適切な対策を講じます。

(注釈)ひたちなか市除染実施計画の詳細については、下記のファイルをダウンロードしてご覧下さい。

放射線測定器の貸出について

市では、市民の皆さんに空間放射線量を確認していただくため、放射線測定器を無料で貸し出ししています。(要予約:電話029-273-2963)。測定の結果、局所的に高い線量の箇所がある場合は、次の方法により除染を行うことで空間放射線量の低減を図ることができます。雨樋の直下や芝・草むら、立木、植栽などで局所的に線量が高くなっている場合がありますので、必要に応じて線量の高いところを除染してください。ご協力をお願いします。

除染方法

  • 雨樋直下…雨樋から直接地面に流れ落ちている場合、雨樋直下の土を除去し、その後覆土します。
  • 芝・草むら…根に付いた土ごと除去します。
  • 立木・植栽…せん定や根元の周辺の土を約1cm(センチメートル)の深さで除去します。

(注釈)除染した土壌については、敷地内に埋設し覆土により保管をお願いします。

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このページに関するお問い合わせ

生活安全課
〒312-8501 茨城県ひたちなか市東石川2丁目10番1号
代表電話:029-273-0111 内線:3211、3212、3218
ファクス:029-271-0851
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