第3回 同じ話をする方、同じ物を繰り返し買ってくる方への理解・関わりについて
「何度も同じ話をする方への対応」
本人の気持ち
認知症の方のご家族等は、認知症の方に同じ話を何度も言われる、質問をされる、携帯電話へ何回も着信があると強いストレスを感じることもあると思います。
何度も同じ話をするのは本人が話したことを忘れてしまうことが一番の原因ですが、まずは本人がどのような思いで話しているのかを理解することが大切です。
1.同じ質問・確認をする(「ご飯まだ」「何時に出かけるの」「これはどうやるの」等)
認知症の方は、忘れてしまう事に対しての不安から、自分が安心するために、あるいは失敗をしないために、自分なりに何度も確認をしていると考えられます。
2.同じ訴えをする(「トイレに行きたい」「財布がなくなった。盗られた」等)
自分の相手をしてもらえない寂しさや孤独感から、誰かと関わりたい、かまって欲しい、必要とされたいとの思いから出てくる言葉や、排泄の失敗を心配しての言葉であると考えられます。
3.同じ話題を繰り返す(「昔の話(子供の頃、仕事の事)」「楽しかった、嫌な思い出」等)
ご本人の中で強く印象に残っている(思い出の)話を、人と対話する事の嬉しさの中で、一生懸命話していると考えられます。
4.何回も何十回も携帯電話へ連絡が来る
一人で不安な状況で生活をしている可能性があります。その生活の中で、1.同じ質問・確認を繰り返している事が考えられます。
対応方法と心構え
対応方法としては、「毎回初めて聞いたかのように対応する」「にこやかに話を聴く」ことがよいと言われています。その時に対応する人の状況(心の余裕、体調)によっては、難しいことだと思いますが、5回程度は我慢して聴いてみて下さい。それ以上の時には、できるだけ本人を傷つけない様に伝えることや、話題を変える、その場から離れることも大切です。
本人は家族の反応、心の動き、対応時の表情、かける言葉、聴く姿勢等を見ています。もしかしたら家族が、本人に何度も同じ話を言わせているのかも知れません。
認知症による「物忘れ」は理解力の低下だけではなく、周囲の環境が影響している事も大きな原因の一つなので、大きな気持ちで見守って下さい。
「同じ物を繰り返し買ってくる方への対応」
1.本人の気持ち
認知症の方は、買い物をしたことを忘れてしまうことや確認することが苦手になり、同じものを何回も買ってきてしまうことがあります。私達が「また同じ物を買ってきた?何で?」と思っても、認知症の方にとっては、同じ物を買ってきているという意識はありません。
そして、同じ物を買ってきてしまうことにも理由があります。
例えば女性なら主婦だった頃を思い出し、家族の好きなメニューを考えたうえで買っているのかもしれません。
対応方法
1.叱ってはいけません
「どうして同じ物を買って来るの?ダメでしょ!!」「まだ沢山残っているでしょ!買ってこないで!!」「買い物に行かないで!!」と言われたとき、もし、ご自身がそのような言葉をかけられたらどんな気持ちになるでしょうか。本人も忘れていることにシ ョックを受け、不安になってしまいます。もう少し進行が進んでいる方の場合には、状況が理解できずに怒り出すかもしれません。注意したくなる気持ちも解かりますが、叱っても何も解決しませんし、余計に症状が悪化してしまうこともあります。
2.買ってある物を示しておく
カレンダーや冷蔵庫、玄関の扉など、目に付く所に『○○は3つあります』『○○は買わない』等の張り紙をすると良いでしょう。初期の認知症の方であれば買ったことを思い出したり気付くことが出来ます。ただ、怒りっぽい方だと『これは嫌味か!!』等と怒る事もありますので注意してください。また、お店の方に事情を話して、対応してもらうのも1つの方法です。
3.気をそらす
地域の体操教室に参加したり、他の人と会話したり、趣味の活動を行うことで、買い物への執着を避けることができることがあります。
最後に
ご本人は、他人に家族や自分が認知症だということを知られたくないという気持ちもあると思います。
家族は、自分だけで抱え込まず地域で支え合い全体で見守ることが大切です。
お気軽にお住まいの地区を担当する地域包括支援センターの推進員にご相談ください。
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