第6回 怒る、大声を出す、奇声をあげる等の不穏症状

ページID1005104  更新日 2022年1月5日

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行動の原因

怒ったり、奇声をあげたりするのには原因があります。

自分の気持ちを上手く伝えることが出来ない苛立ちなどの精神的な不安や、痛み、痒み、暑さ・寒さ等の身体的な苦痛を感じている時などに、攻撃的になってしまうことがあります。
認知症の人は、身体の状態を十分に把握する事ができず、気付いたとしても、周りに上手く伝える事ができません。そして精神的なストレスと身体的な問題が互いに影響しあって状態を悪化させる事があります。

対応方法

まずは、なぜそのような行動をしているのか、原因をよく考えてみましょう。
相手の話を良く聴き、困っている事や、具合が悪い所がないかを尋ねてみましょう。
1つの例としてつぎのようなものがあります。

(例)
数日間落ち着かない状態が続き、攻撃的な言動がみられる様になった。
家族には思い当たる要因がなく、短期間で認知症が急に進んだとも考えられなかった。
その様な時に、数日便秘していた為、浣腸を行った所、大量の排泄があり、その後気分が落ち着き攻撃的な言動もなくなった。
身体的不快感が続いていた為に、不穏状態となっており、家族は便秘には気づいていたが、それが原因で攻撃的な言動になっているとは思わなかった。

認知症の記憶障害や認知機能障害は治すことができないものもありますが、身体的問題や環境上の問題は対応できることもあります。原因を考えて試みてみる事が大切です。

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